『龍が哭く』河井継之助 ✨吉原細見
幾つかの湯屋を巡れば、江戸中の話を居ながらにして聞ける。
吉原の遊女たちと話せば、日本中の噂が聞ける。
横浜へ行けば、世界の動きが、大雑把ではあったが掴める。
継之助に今やれることはこのくらいしなかったが、どれだけのことを「知っているのか」が、今後は生死を分けることも出てくるだろう。
乱世とはそういうものだ。
(民の上に立たねばならん士が、無知でも生きられるのは、平時だけさ)
吉原細見に印を付けた女郎も実際全て買ったわけではない。
そんなことをすれば破産する。
金があったとしても、そもそも吉原とは、そんな無節操な遊び方を許すような場所ではない。
『龍が哭く』より
今も…
ある意味、乱世かもしれない。
そんなことを思い、考える。
この場面を読みながら、そう感じた。
2019 4 9 火曜日
吉原の話の続きは、また書きますo(^o^)o