「常在戦場」
「不忠ぞ、継さ」
継之助は自分で自分を叱責した。
不忠と言ったのは、「常在戦場」という長岡の藩訓に背いていると感じたからだ。
いつどこでも戦場に在る心づもりで動くなら、武士は腹など下してはならない。
(そうだ。「常在戦場」なら、武士たるもの、一瞬たりとも無為に時を過ごしちゃァいかんでや)
「常在戦場」とは、そういうことだ。
もし今が戦場な在るなら、生き残るために、あるいは勝つために、常に最上のぎりぎりの選択をしていかなければならない。
『龍が哭く』より
秋山香乃 著
PHP研究所
印象に残った一説を書き留める。
時の過ごし方。
あり方を考えさせられました。
無為なことに、時間を費やしてはならないとも。
この「常在戦場」に、込められた想いを深く受け止めました。
2019 3 6 水曜日 20:06